取組の概要
非行や犯罪をした後、自らの行為と向き合いながら、社会で定着するためには、どのような支援や行動が必要なのでしょうか。岡山少年鑑別所では、少年院や刑務所を出た後に健全な社会生活を送っている方の経験と、地域で更生支援に携わる方の知見を、職員の学びにつなげています。
非行・犯罪経験の当事者と支援者の声から、これからを考える
非行や犯罪をした後、自らの行為と向き合い、社会で安定した生活を送るためには、どのような行動や支援が必要なのでしょうか。岡山少年鑑別所では、少年院や刑務所を出た後に、非行・犯罪から離脱して健全な社会生活を送っている方の経験と、地域で更生支援に携わる方の知見を、在所者や職員の学びにつなげています。
岡山少年鑑別所が掲げるのは、「ともに考え、ともに気づき、ともに変わる」鑑別、観護処遇、地域援助です。本人が自らの行為や課題を理解し、今後取るべき行動の選択を考えることに加え、必要なときに相談できる人や場所を知ることも大切です。

他者の経験から、自分の行動を考える
施設内で考えた生活と、実際の社会生活との間には大きなギャップがあります。そのギャップを小さくするため、2024年から、当事者や支援者を講師に招いた拡大研修会を重ねています。
講師となるのは、少年院や刑務所を出た後に社会生活を送っている方、依存症からの回復に取り組んできた元ダルクスタッフ、セカンドチャンスの関係者、大学関係者、起業家などです。それぞれが、自らの行為や課題にどう向き合い、どのような支援を受け、生活を整えてきたのかを語ります。順調に進んだ経験だけでなく、途中で直面した困難や、対応を見直した過程にも耳を傾けます。支援者から、その場の感情で選択することのリスクや社会に定着するために必要なスキルについて丁寧な説明がなされます。
具体的な経験を知ることは、在所者にとって、自分の過去を振り返り、退所後の生活や必要な支援を考える手掛かりになります。職員にとっても、本人の意向を確認しながら、健全な社会生活への定着に向けた働き掛けを考える機会になります。

地域の支援をつなぐハブへ
今後は、少年鑑別所が地域のつなぎ役となり、当事者、民間支援者、更生保護関係者、大学、企業などが連携できる関係を育てていきます。当事者参加型のプログラムやNPO法人との交流研修、コウセイラジオ、起業家から学ぶ機会を踏まえて、地域に必要な施設としての役割を果たします。
自らの行為と向き合い、社会の一員として責任ある行動を重ねていく。岡山少年鑑別所は、地域の多様な経験や知見を結び、在所者がこれからの生活を具体的に考えられる環境を育てていきます。
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ミッションチャレンジ2026とは
法務省矯正局のミッションは、「更生を信じる力で、もっと安全で豊かな社会を」。このミッションを、全国の刑務所・少年院などの現場でどう形にしていくか。その実践を持ち寄り、共有する場が「ミッション・チャレンジ」です。2026年は、全国から37件の取組が寄せられました。
寄せられた37件のうち、10件は10月17日の最終発表会で発表されます。これとは別に、書類審査を経て、27の施設・機関の取組にチャレンジ賞が贈られました。
各施設の取り組みは下記よりご覧ください。

