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刑務所という場所を、地域とともに育つ居場所に|名古屋刑務所

看板の前に並ぶ名古屋刑務所の職員

取組の概要

畑で野菜を育てる。収穫した作物を囲んで、地域の人と顔を合わせる。そこから、新しいつながりが生まれていく。名古屋刑務所が描いているのは、刑務所という場所を、施設の中だけで完結させず、地域とともに育つ「居場所」にしていく構想です。

畑から始まった、地域とのつながり

地域では、住民同士のつながりが薄れ、子どもや高齢者を含むさまざまな人が、安心して集まれる場所の大切さが高まっています。

名古屋刑務所には、広い敷地、多職種の職員、地域や関係機関と築いてきた関係があります。こうした強みを、地域の居場所づくりに生かせないか。まず始まったのが、施設内の畑を活用した取組です。

受刑者が協力して畑を整え、さまざまな野菜を育てています。近隣の保育園児を招き、サツマイモの収穫を体験してもらう機会も設けました。土に触れ、作物を収穫する時間が、刑務所と地域の自然な接点になっています。

育てた野菜を、人が集まる食卓へ

次に構想しているのが、施設内での子ども食堂です。きっかけは、職員が地域の子ども食堂を見学したことでした。食事を提供するだけでなく、子どもや地域の人が集まり、声を掛け合える場所としての役割を知り、刑務所の中にも同じような場をつくれないかと考えました。

施設の畑で育てた野菜を食事に生かし、地域の人と一緒に味わう。畑と食卓をつなぐことで、作物を育てる人、料理をつくる人、食べる人が、それぞれの役割を持って関われる場所を目指します。現在は、施設内に予定地を定め、開設に向けた検討を進めています。

畑でサツマイモを収穫する保育園児と職員

地域との出会いを、次の暮らしへ

畑での経験を、社会に戻った後の仕事や暮らしにつなげることも考えています。施設内で農業に触れ、就農を体験し、出所後の働く場所につなげていく。地域の農業や福祉に携わる人と協力しながら、段階的な仕組みを検討しています。

刑務所の中に地域の人が入り、受刑者や職員も地域から学ぶ。そうした関わりが重なることで、刑務所は地域から切り離された場所ではなく、ともに人や地域を育てる場所へ変わっていきます。

畑から食卓へ。食卓から、次の仕事や暮らしへ。名古屋刑務所は、地域の人たちと知恵を持ち寄りながら、「ふつうのくらしのしあわせ」につながる居場所を、少しずつ形にしていきます。


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ミッションチャレンジ2026とは

法務省矯正局のミッションは、「更生を信じる力で、もっと安全で豊かな社会を」。このミッションを、全国の刑務所・少年院などの現場でどう形にしていくか。その実践を持ち寄り、共有する場が「ミッション・チャレンジ」です。2026年は、全国から37件の取組が寄せられました。

寄せられた37件のうち、10件は10月17日の最終発表会で発表されます。これとは別に、書類審査を経て、27の施設・機関の取組にチャレンジ賞が贈られました。

各施設の取り組みは下記よりご覧ください。

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