取組の概要
北海道矯正管区は、北海道の開拓風土や広大な農場等を活用した開放的処遇に着目し、その実践を通じて育まれる内省、自律心、責任感などの変化や処遇の意義を整理・発信しています。特色ある処遇の価値を「見える化」し、地域社会との対話を通じて、拘禁刑下における改善更生と社会復帰への理解を深めていきます。
北海道の特色ある処遇の意義を、社会へ伝える
北海道の刑事施設では、古くから広大な農場などを活用した開放的処遇が実践されてきました。拘禁刑下の今、受刑者の改善更生の過程や処遇の意義について地域社会と対話することは、これまで以上に重要な課題となっています。北海道矯正管区は、管内の特色ある実践の意義を整理し、地域社会と共有していく取組を進めています。
広い農場で作物と向き合い、決められた時間を守り、安全を確かめながら働く。北海道の刑事施設では、農業を通じて、社会に戻るための準備を段階的に進めてきました。北海道矯正管区は今、その過程で得られる経験や学びを整理し、地域の方々に分かりやすく伝えようとしています。
北海道の開拓風土と開放的処遇
北海道には、厳しい自然と向き合いながら人々が力を合わせて地域を築いてきた歴史があります。各刑事施設では、その土地柄や広大な環境を生かし、農場等での実践的な活動を取り入れた処遇が行われてきました。
受刑者は受刑生活や作業を通じて、時間を守ること、体調を整えること、安全に行動することなど、社会生活の基礎を身に付けていきます。その中で、適性や生活状況等一定の条件を満たした者は、一部の制限を緩和した環境において地域との関わりを伴う活動へと段階的に進みます。農業に関する知識や技術を学び、一連の農作業に従事し農作物を育て収穫する開放的処遇は、北海道内の施設における特色ある取組の一つです。社会に比較的近い環境で責任ある行動を経験することは、自律心や責任感を育む機会となるほか、社会とのつながりを意識し自らの課題に向き合うことにもつながります。

処遇の価値を、地域と確かめる
今回の取組で目指すのは、活動内容の紹介ではなく、処遇の意義に関し地域社会との対話を深め、矯正行政への理解と信頼につなげていくことです。
北海道の歴史や風土を背景に、広大な農地を活かした特色ある処遇について、当事者である受刑者、担当職員、地域の関係者・協力者へのヒアリング等を通じ、その効果や果たしている役割を「見える化」し、処遇への社会理解につなげるとともに、処遇の一層の充実を図ることで、安全で豊かな社会の実現に貢献していきます。
—
ミッションチャレンジ2026とは
法務省矯正局のミッションは、「更生を信じる力で、もっと安全で豊かな社会を」。このミッションを、全国の刑務所・少年院などの現場でどう形にしていくか。その実践を持ち寄り、共有する場が「ミッション・チャレンジ」です。2026年は、全国から37件の取組が寄せられました。
寄せられた37件のうち、10件は10月17日の最終発表会で発表されます。これとは別に、書類審査を経て、27の施設・機関の取組にチャレンジ賞が贈られました。
各施設の取り組みは下記よりご覧ください。

