
刑務所や少年院と聞いて、どんな場所を思い浮かべるでしょうか。高い塀に囲まれた、自分とは関わりのない場所。そう感じる人も多いかもしれません。
ソーシャル・コネクト・プロジェクトは、全国の刑務所・少年院を、地域や社会とつながり、ともに未来を考える場所にしていこうとするプロジェクトです。法務省矯正局(刑務所・少年院などを所管する部局)が中心となり、2026年6月のシンボルマークの発表とともに動き出しました。
刑務所・少年院も、社会の一部
刑務所や少年院は、まちの中にあります。そこで働く職員も、地域の一員です。刑務所・少年院は、社会から切り離された場所ではなく、社会の一部です。
刑務所・少年院は「社会の縮図」とも言われます。高齢化や孤独・孤立など、社会が抱える課題は、施設の中にも同じようにあります。刑務所・少年院のことを考えることは、私たちの社会のことを考えることにもつながっています。
なぜ今なのか
2025年6月、新しい刑罰「拘禁刑」が始まりました。それまでの懲役刑と禁錮刑が一つになったもので、刑罰の種類が変わるのは、1907年に刑法がつくられてから初めてのことです。
拘禁刑のもとで、刑務所には、一人ひとりに合わせた指導や支援を行う場所としての役割が、これまで以上に求められるようになりました。その目的は、自らの罪と向き合い、再び責任ある社会の一員として暮らせるようにすることです。
この役割は、施設の中だけで果たせるものではありません。社会の理解や協力があってこそ、成り立つものです。
ただ、刑務所・少年院でどんなことが行われ、どんな課題があるのかは、まだ広くは知られていません。よく知らない場所と、関係を築くことは難しいものです。
そこで、刑務所・少年院を社会にひらき、地域や社会との関係を結び直していこうと始まったのが、ソーシャル・コネクト・プロジェクトです。拘禁刑の導入という大きな変化は、刑務所・少年院と社会の関係を見つめ直すきっかけでもあります。
3つの柱:ひらく・つながる・つくる
このプロジェクトは、次の3つの柱で進められています。
Open(ひらく)
刑務所・少年院の取組や、そこに関わる人の思い、抱えている課題も含めて社会にひらき、伝えていく。そして、何ができるかを多くの人と一緒に考える。
Connect(つながる)
刑務所・少年院も、地域や社会の一員。地域や社会に貢献し、持ちつ持たれつの関係を築いていく。
Create(つくる)
刑務所・少年院が長年取り組んできたものづくりを、現代の社会に合わせてアップデートする。企業などと一緒に、新しい価値を生み出していく。
このプロジェクトが大切にしていること
このプロジェクトでは、刑務所・少年院という「場所」に目を向け、社会との関係を3つの柱で問い直します。そして、地域や社会にとって「関わる理由のある場所」にしていくことを目指しています。
その根っこにあるのは、法務省矯正局のミッション「更生を信じる力で、もっと安全で豊かな社会を」です。刑務所・少年院と社会がより良い関係を築くことは、もっと安全で豊かな社会につながっていきます。
シンボルマークに込められた思い
2026年6月、新しいシンボルマークが発表されました。色の違う角丸の四角が輪のように連なり、「内」と「外」の境界をほどいていく姿を表しています。四角は、刑務官や福祉、心理、教育の専門職、そして地域や企業など、このプロジェクトに関わる多様な仲間を表しています。
このサイトではこれから、全国各地の刑務所・少年院、さらには、これに関わる様々な人々による「もっと安全で豊かな社会」に向けた活動や思いを紹介していきます。

